愛媛県今治市朝倉上のタオル美術館ICHIHIROで、放浪の画家山下清(1922~71年)の点描画「東海道五十三次」をジャカード織りタオルで再現した作品展が開かれている。12日まで。
 タオルの技術やアートとしての魅力を伝えようと、同館が白と黒の2色で織り上げた27点を展示。縦糸と横糸を組み合わせてデザインし、細かい部分まで忠実に再現している。静岡県から眺めた富士山の絵は、遠くの山麓を新幹線が走る一方、近景では人々が農作業にいそしんでおり、時代の急速な変化がうかがえる。